エンジニアコメント

RAID崩壊はRAIDを管理しているコントローラ(もしくはHDD)に記録された構成情報が破損してしまう論理障害です。
HDDへのアクセス過程でエラーが起きた際に発生することがあります。
磁気ヘッドは経年劣化もしくは外因性の物理的ショックにより破損した可能性が高いです。

レイドで構成された4台のハードディスクのうち、２台からエラーが発生し、これが原因でレイド構成が完全に破壊されました。2番と3番HDDの磁気ヘッドが故障している状態で、部品交換作業を実施した後、ディスクイメージを作成し復旧を行いました。

磁気ヘッドが破損した状態でHDDを稼働させると、ディスク面に傷が付き復旧が出来なくなるおそれがあります。
異音がするなどの代表的な症状が起きていない場合、専門知識が無いと判断が難しいですが、認識しないHDDは磁気ヘッド不良を起こしている可能性が高いので極力通電させないよう注意しましょう。